第三回 四千頭身単独ライブ「テイクミーアウト」2019.4.16 

前書き

私の初お笑いライブは、四千頭身目当てで行った地方のワタナベライブだった。M-1の予選前日で、そこにかけるネタを見れたことにひどく高揚したことを覚えている。

そして、初単独ライブも四千頭身になった。そもそも私が本格的にお笑いにハマったのは四千頭身ann0がきっかけなので、今の私があるのはほとんど四千頭身のおかげです。

こんなファンなのでチケットの先行抽選に外れたときはそれはもう絶望したけど、一般販売を意地の更新連打で勝ち抜いた。今や言うまでもなく人気者な彼らのライブ、いつまでこの距離感で見ることができるだろう。

 

以下、ライブの感想です。タイトルは勝手に付けています。

 

ネタとコーナー

 

1.遠足

両サイドのボケ2人が別々のシーンを描き、中央の後藤さんがそれぞれツッコんでいくスタイル。都築さんと後藤さんの言葉遊び的やりとりで笑っている合間に、放置される石橋さんが淡々と遠足を楽しむ姿がジワジワと効いてくる。

2.おどるポンポコリン

カニ食べ行こう」の別バージョン。都築さんがウルトラソウルを歌う場面、「ゆぅ!めぇじゃあない!」と歌い出しでめちゃくちゃ力んでしまったので笑いそうになってしまった後藤さん。こういうやりとり、たまらなく好き。

 

●MC・トーク

●YonTube×パオパオチャンネルコラボ企画 「ロケットサイダー踊ってみた」

都築さんがプライベートでも親交のあるユーチューバーぶんけいさんと踊ってみたでコラボ。練習期間1週間でぶんけいさんのパートナーである女性ユーチューバー@小豆さんのパートを完コピして踊る。

ネタのセリフも覚えなくてはいけない中、一から踊りを覚えるのはなかなか苦労した様子。しかしなぜかコミカルに見えてしまう動きとやたら短いガウチョパンツ(150cm台前半の女性の服を176cmの男性が着ているので当然ではある)に相方2人と会場は爆笑。「そこじゃないのよ!!」と地団太を踏んで訴える都築さんがとても印象的だった。

 

3.催眠術

客がどんな反応をするか客観的に見ていなければ作れないネタ。こちら側も装置の一つとして参加している気持ちになれるのが楽しい。

4.石橋の姉

3人とも女兄弟がいる、というパーソナルな部分が活かされている。「姉狩り」が個人的にパンチライン

パンチライン···発言中で一番の聞きどころ。決めぜりふや笑い話の落ちなど。

5.ことわざゲーム

一言で言ってしまえばくだらない。それが面白くなる各々のキャラクターを魅せるネタだと思う。余談だが、後藤さんは本当に言葉遊びが好きだなぁとこの単独で改めて感じた。言葉尻を変えてボケる→都築さんにツッコまれる のラジオでお馴染みのやり取りがこういうネタにつながってくるんだろう。

 

●コーナー「聞きにくいことを聞いてみよう!」

某サングラスの司会者によるお昼の番組から借りたガチのカウンターを使い、普段は聞きにくい際どい質問を四千頭身にしよう!というコーナー。(が、3人なのですぐにバレる。)

幻の「ドライブ北海道営業Ver.」を見れてテンションが上がった。

 

●VTR 「四ネマ 真冬のスイカ割り」

脚本・後藤拓実のショートムービー。四千頭身の礎が示されています。

YonTubeに上がっているのでとりあえず見てほしい(https://youtu.be/WFgXz3aumek)

3人とも、演技が上手いというよりもセリフを等身大の自分たちに落とし込むのが上手いと思う。もちろん、違和感のない言葉選びをした後藤さんの脚本の妙があることも忘れてはいけない。

 

●ショートネタ

ショートネタが5つ。出囃子がそれぞれ違う。(かっこ内に表記)

 

6.体育 (事務所ライブ用)

ピストルを人に向けるのがあまりにも似合ってしまう石橋さん。

7.未来メガネ (エンタの神様)

都築さんの死に方がとてもコミカル。

8.大喜利(にちようチャップリン)

犯罪者の回答をする石橋さん。(ピストルを人に向け、犯罪者の回答をする人って……)

逆敬礼をする都築さんの笑顔がとてもまぶしい。

9.上方漫才 (ネタパレ)

後藤さんがラジオで披露していたダイアン津田さんのモノマネがここで!そういうことだったのか!他のモノマネも上手だった。会場で1番ウケていたネタだと思う。

10.挨拶 (事務所ライブ用)

私は語感の良い言語が大好きなので、このネタは見ていて気持ち良かった。トムブラウンが好きな人は絶対にハマると思う。

 

●VTR 「四千頭身のへりくつ散歩」

3人が商店街を街ブラロケからのデカ盛りパフェチャレンジをする。

ロビーに置いてあった謎のデニムとトラの正体が明らかに。置いて行かれる都築さん、芸人なのに「人に見られたくない」と言う後藤さん、甘いものが苦手なのに淡々とパフェを食べる石橋さん。慣れないが故のぎこちなさはあったものの、3人それぞれの良さが出ていて良かった。「それぞれキャラ立ちしている」は四千頭身の強力な武器だと思う。

 

11.連想ゲーム

今回の単独で私が1番好きなネタ。ダントツ1位。「くだらないことにルールを作って面白くする」をまさに体現している。単なる言葉の綾だと思っていたワードが、後半で全体を構築する重要な鎹となる様は圧巻。

12.教師

「お前よくこんなネタ書けたな」がそのままの感想。

これを披露したネタパレ(5/3放送回)内で「中堅には出来ない」と評されていた。お笑いのレジェンド達から一定の距離を置いた"第7世代"ならではの視点から成るネタだ。

13.映画と漫才の違い

都築さんがよく歌うネタその2 (その1はおどるポンポコリン)

ドンキホーテのテーマがやたら頭の中に残っている。恐るべし。

 

後書き

全体を通して新しい取り組みをしているのだと思うけど、良い意味で気負いしすぎてなくて、自然に備わった力を存分に活かして魅せているように感じた。自分たちが楽しいことを見せる形に整え、様々な手段でそれを提供する。世代が近いので本人達と同じ感覚で楽しめたと思う。

結局、楽しそうな3人を見ているのが1番楽しい。そのことを再認知できたライブでした。

充実した時間をありがとう!